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COLUMN
コラム2025.03.01
特別養護老人ホーム丹陽 取り組みについて Vol.1/No.3
「特別養護老人ホーム丹陽 取り組みについて」
「自立支援介護」編 No.3
人間が健康であるための基本といえる「水分」「栄養」「運動」「便通」の「4つの基本ケア」を大切にしています。
前回、「水分」にてご説明させていただきました。今回は前回の続きで、「栄養」「運動」「便通」について詳しくご説明させていただきます。
(2)栄養ケア:普通食で1日1500kcal
栄養ケアでは、健康な方と同じ食事を自分でしっかりと噛んで食べ、1日1500 kcal以上の栄養を摂取することが目標とされています。自分の歯(義歯)にて 「噛む練習」を繰り返すことで、食べるために必要な筋力が回復し普通食を食べられるよう、口腔状況の確認や義歯の調整、咀嚼練習の取り組みをおこないます。
(3)運動ケア:1日2kmの歩行(軽い運動30分)
利用者様の体力に合わせて、少しずつ身体を動かし、習慣にしていくことが大切です。動ケアの目安とされている1日2㎞(もしくは、軽い運動30分)となっています。利用者様のなかには運動やリハビリを嫌う方もいらっしゃいますが、日常のなかで無理せず身体を動かす機会作る取り組みをしています。
(4)排便ケア:3日以内の自然排便
排便のケアでは、3日以内の自然排便を目指します。
これまでの介護では、便秘の方であれば下剤を飲んでもらい便秘を解消させていることがほとんどでしたが、オリゴ糖や乳酸菌など代替品を使用して下剤を使わずに便秘を改善していく取り組みを行っています。
以上が自立支援介護の「4つの基本ケア」となります。
この目標値をみて、いかかでしょうか?みなさんはクリア出来てますか? お元気は方でも意識しないと達成できない、高齢者にとってはハードルの高い目標値となっています。
現状、当施設でも取り組みを継続しておりますが、完全達成されている利用者様はごく少数です。しかし、意識をして高い目標に向かって挑む姿勢が大事だと思っておりますので、
これからも邁進してまいります。
次回は、自立支援介護の先、「おむつゼロの定義」についてご説明します。お楽しみに。